どーも、つーさんです。
今日は、マーケティングにおける差別化の三つの軸について話していきます。
この考え方は自分の企業がどんなサービス、商品を提供しているのか、他の企業との違いはなんなのかをはっきりさせる考え方です。
自分の会社が持っている経営資源(ヒト、モノ、カネなど)は有限ですから、必ずどこに力を入れるのか絞って考えなければなりません。全体的によくしようと資源を分散させると、逆にどの分野においても他の企業と差がつかなくなりますから、絞る必要があります。
それでは、手軽軸、商品軸、密着軸という三つの軸(=差別化戦略)に関してわかりやすく説明していきます。
手軽軸とは?
その名の通り、お客さんにとってのベネフィット(価値提供)が手軽であるかという意味です。手軽とは、早い、安い、便利を表しています。ハンバーガーショップなどのファーストフード店がいい例でしょう。
わざわざハンバーガーを食べるために遠くにあるお店まで遠征する人は少ないでしょう。多くの人は、ハンバーガーなら格別に美味しいというわけではないが、「近くにあるし安くてさっさと食事をすませられるから行こうかな」という考えのもとバーガーショップに向かいます。
このように手軽軸とは、他の企業にたいして早さ、安さ、便利さで差をつけようという戦略になります。
商品軸とは?
これは、商品やサービスそのものが良質なものであることをお客さんに売りにしている戦略です。例えば、パソコンであれば他のものよりも容量が大きくて、性能が優れているだとか、高級レストランならば、景色が良く、店員の接客も丁寧で豪華な食事を堪能することができるといったことが考えられます。
もちろんこの高性能なパソコンは一般的にみて安い価格ではないだろうし、高級レストランも料理がものの数分で出てきて、しかも安いなんてことを売りにしているわけではないでしょう。
密着軸とは
密着軸とは、お客様との親密度や、距離感の近さを意味しています。例えば、自分が何か夕食を食べたいと思ったときに、行きつけの店があれば、その店にいる店員や大将とおしゃべりがしたいからいくということもあり得ます。
もっとわかりやすいところで言えば、美容室などは密着軸を大事にしていることが多いと思います。いつも同じ人に切ってもらっているから安心するだとか、悩みもを聞いてくれるからそ子に通っているんだという人もいるでしょう。
重要なことは一貫性
これらの三つの軸それぞれの説明をしてきましたが、最も重要なことはこれらが一貫性を持っていなければならないということです。先ほど例に挙げた高級レストランでは密着軸や手軽軸に重点を置いてはいけないわけです。高級レストランというというコンセプトなのに、早い、安い、店員さんとの距離が近い、なんてことになっていてはいけないわけです。そんな店で半額クーポンなんてものを発行すれば、店のイメージは一気に安っぽくなってしまいます。
このように、どれかの軸に絞るということをしなくてはいけません。店のコンセプトを考えてお客さんにはどういう価値提供をしているかということに一貫性を持たせることが重要ということです。結局このお店の売りはなんなのかということがお客さんに分からなければ没個性的になり、リピート率は減少するでしょう。
万人に売ろうとすれば、万人には受けないということです。ターゲットがどんな人なのかを絞って三つの軸を考えることを考えましょう。